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西安市の漢長安城北宮1号遺跡から大量の遺物が出土

【5月13日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)の漢長安城遺跡でこのほど、前漢時代の宮殿建築遺構「北宮1号遺跡」の発掘調査が実施され、大量の建材と生活用品が出土した。

 北宮遺跡は漢長安城の中央部分に位置し、南西方向に未央宮を望み、南は武器庫、東側は長楽宮と隣接している。文献の記載では、前漢時代の重要な宮城であり、普段は后妃の住居として使われていた。1990年代に発見され、総面積は約106万平方メートル。今回の発掘は中国社会科学院考古研究所の漢長安城研究チームが実施した。

同研究所の徐竜国(Xu Longguo)研究員によると、北宮1号建築遺跡は北宮遺跡の南東部にあり、主体建築物1棟と付属建築物2組からなる。遺跡からは、大量の磚(せん、れんが)や板瓦、筒瓦、瓦当(がとう)、排水管などの建材▽甕(かめ)や盆(ぼん)、罐(かん)、灯(とう)、紡錘車(ぼうすいしゃ、糸を紡ぐ器具)などの生活用品▽前漢の半両銭や五銖銭、王莽時代の大泉五十や小泉直一、貨泉、布泉、唐代の開元通宝などの貨幣▽骨角器製作時の残片▽鉄釘や鉄鋤、銅製矢尻▽大量の陶丸、陶円餅(えんぺい、円盤状の陶製品)-などの遺物780点余りが出土した。

 徐氏はこれらの遺物について、北宮宮殿建築の盛衰や当時の人々の生産・生活状況を研究する上で重要な実物資料となると指摘。同地区の前漢以降の発展と変遷を理解する上でも重要な情報をもたらしたと説明した。(c)Xinhua News/AFPBB News