【1月28日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)の秦始皇帝陵博物院は24日、秦始皇帝陵外城東門遺跡の発掘調査で遺跡の規模や形状、基本構造を確定し、建造と損壊の過程を明らかにしたと発表した。
秦始皇帝陵は中国史上初めて皇帝を称した秦始皇帝の陵墓で、外城東門遺跡は同陵封土の真東約200メートルの地点にある。これまでに実施した試掘調査や確認調査で遺跡の平面が南北77メートル、東西22・4メートルの長方形であることは判明していたが、門の数や建築構造については不明だった。
今回の発掘プロジェクトの責任者を務めた邵文斌(Shao Wenbin)氏によると、同博物院は外城東門遺跡で昨年実施した調査で約1千平方メートルを発掘。門の版築(はんちく、土を突き固める方式)基壇や門道の遺構、瓦片や紅焼土(土を焼き固めた建築資材)などの堆積を発見した。
邵氏によると、今回の発掘調査で外城東門が版築基台建築で「一門一道」構造だと分かった。門道は泥を塗って平らにされ、一部に彩絵が残っていた。地層の堆積関係から東門の建造と損壊の過程も明らかになったという。門は土台を築く大穴を掘り、穴の中にきめの細かい砂で版築を築いた後、穴の側面との間をきめの粗い版築で埋めていた。基壇の上には城壁と建築物を設けていた。紅焼土と炭屑が見つかったことから城門の損壊は火と関係があり、その後は流水で破壊され自然の溝が形成されたことも分かった。(c)Xinhua News/AFPBB News