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西安市郊外で前漢初期の古墓群見つかる 陝西省

【7月24日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)の西安市(Xi'an)文物保護考古研究院は、同市東郊外の白鹿原でこのほど、前漢初期の古墓群を発見したと明らかにした。器物500点(組)余りと遺体を覆っていた玉衣の散片2千枚余りが出土した。

 発掘調査は同市灞橋(はきょう)区栗家村西部で2018年3月から19年5月にかけて実施され、墓葬27基を発見した。


 同博物院で今回の発掘プロジェクトを指揮した朱連華(Zhu Lianhua)氏によると、今回見つかった墓は、竪穴式の土壙墓(どこうぼ)、傾斜した墓道を持つ土洞墓(どどうぼ)と土壙墓に分けられるという。

 27基のうち、比較的規模の大きい4基は1~4号募と名付けられた。1号墓は東西軸線の「甲」字形土壙墓で、傾斜した墓道を持つ。墓室前に置かれた外蔵椁(がいぞうかく)と呼ばれる木枠の収蔵庫からは、保存状態の良い車馬器4組が見つかった。

 同墓からは他にも陶製の鼎(かなえ)、箱や壺などの容器、舞女俑(ぶじょよう)や伎楽俑(ぎがくよう)などの陶俑、編鐘(へんしょう)や編磬(へんけい)などの楽器、銅鏡、金・骨装飾品、貨物や書物の封印に用いた封泥(ふうでい)など190点(組)余りの遺物が出土した。また、椁室(ひつぎを納めた部屋)からは、玉衣片と「廬江邸印」「□郤家丞(□は解読不明)」の銘がある2種類の封泥が見つかった。

 2、3、4号墓も全て傾斜した墓道を持つ土壙墓で、陶器や金属器が大量に出土した。 

 朱氏は1号墓について、規模が最も大きく、玉衣片や「家丞」銘の封泥、陶俑、楽器なども出土していることから、被葬者の身分は列侯(れっこう)以上だったはずと指摘。これら4基の墓は、漢文帝を埋葬した霸陵の陪葬墓であり、霸陵の陵墓エリアの構成や陪葬墓の葬送制度を知る上で重要な意義を持つという。(c)Xinhua News/AFPBB News