【1月25日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)の秦始皇帝陵博物院は21日、同陵西側の陪葬墓「1号墓葬」から大量の遺物が出土したと発表した。陶器や銅器のほか、金舞袖俑、金銀駱駝(らくだ)、銀猟犬など金銀銅製の俑(よう、人や動物を模した副葬用の像)が含まれる。
同博物院は2013年から同墓の発掘調査を続けている。昨年は北墓道と陪葬坑(ばいそうこう)2カ所を発掘し、一部の出土品を修復した。
陪葬坑は全部で3カ所あり、うち南側1カ所は過去に調査を終えている。今回発掘した北側の2カ所は北墓道の東側にあり、いずれも盗掘洞があった。一方の坑内には大量の陶片が堆積しており、もう一方からは蓋弓帽(がいきゅうぼう、車馬に取り付けた傘の部品)などが発見された。
考古学者らはこれまでに、金駱駝や銀駱駝、金舞袖俑、瑠璃象眼銅扁壺(へんこ)、玉鼎(ぎょくてい)、銀猟犬などの修復を終えている。同墓は秦始皇帝陵に近い大型陪葬墓で、3カ所の車馬陪葬坑があるほか、15点一組の編鐘、楽舞百戯(音楽や舞踊などの芸能)や動物などを模した大量の金銀銅製の小型俑も出土しており、被葬者の身分と地位の高さを証明している。(c)Xinhua News/AFPBB News