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トキの個体数、世界で1万羽超え 人工個体群20カ所以上に

陝西省北部の楡林市横山区に導入されたトキ。(資料写真、西安新華社配信)
新華社西安11月7日】中国陝西省林業局は6日、トキの個体数が世界で1万羽を超え、中国の陝西省浙江省河南省山東省などの省と日本や韓国で計20カ所以上の人工個体群が形成されていると発表した。生息地は最初に発見された陝西省漢中市洋県から、かつての分布域だった東アジア一帯へと拡大しつつある。
中国の科学者が1981年、秦嶺山脈奥地の洋県で野生のトキ7羽を発見した。以来40年余り、個体数は増え続けた。
陝西省の漢中トキ国家級自然保護区には、世界最大の野生個体群がある。同保護区が今年秋に行った野生トキの個体数調査によると、現在世界で1万1千羽を超え、うち陝西省は7千羽以上に達し、生息地面積は当初の5平方キロ足らずから、現在の1万6千平方キロまで拡大した。
個体群の環境適応力を高め、環境の変化が種の生存にもたらすリスクを軽減するため、陝西省はここ数年、トキを徐々に秦嶺山脈南麓から同山脈北麓や全国各地へ拡散させている。同省はこれまでに計560羽を野生に返し、遺伝的多様性維持の観点から158羽を域外に提供した。また河南、浙江、山東各省、および日本や韓国などで、人工個体群拠点20カ所以上の構築を支援し、過去の分布域における復活を加速している。(記者/付瑞霞)