このほど、中国北西部にある陝西観音山国家級自然保護区と秦嶺陝西周至国家級自然保護区が共同で展開してきた秦嶺108国道線パンダ生態回廊の野外調査がほぼ完了しました。
今回の調査では、スマート測位マップと実地調査の連動により、パンダの生息地周辺にある18路線の野生パンダ個体群の状況、域内にあるほかの野生動物の種類の相互影響などを調査し、パンダに関する痕跡、水源地、洞窟を測位し、生息環境の種類、竹の成長状況、地理環境などを記録しました。調査期間中に、パンダの糞便10点を採取したほか、ターキンとキンシコウの個体群を1組ずつ発見したことから、この域内での動物との遭遇率は比較的に高いとみられます。
また、天華山・興隆嶺の野生パンダの個体群の分布状況を把握したことで、今後の秦嶺生態系の保護と修復を技術面でサポートし、野生動物回廊のターゲットを絞った修復を行うための基盤が作られました。(提供/CRI)