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魏晋時代の高位者家族墓地を発見 中国河南省洛陽市

魏晋時代の高位者家族墓地を発見 中国河南省洛陽市
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洛陽市孟津区で見つかった魏晋時代の高位者家族墓地。(資料写真、小型無人機から、洛陽=新華社配信)
 【新華社鄭州2月2日】中国河南省の洛陽市考古研究院はこのほど、孟津区で同市初となる魏晋時代の高位者の家族墓地を発見したと明らかにした。
 墓は3基で東西方向に並び、各墓とも北に墓室、南に墓道を配置。両壁が階段状の傾斜墓道を持つ土洞磚室墓(せんしつぼ、磚はれんがの意)だった。
 同研究院の劉斌(りゅう・ひん)副研究員は「さまざまな形跡が墓地は統一的、計画的に築かれ、等級が比較的高いことを示している」と説明した。

魏晋時代の高位者家族墓地を発見 中国河南省洛陽市
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魏晋時代の高位者家族墓地出土の銅包金牌飾。(洛陽=新華社配信)
 劉氏によると、等級の最も高い「M1」墓は墓道、磚封門(れんがで封じた門)、甬道(通路)、石門、方形の主室、東の側室からなり、墓道の両側には12の柱穴があり、内側は7段の階段状になっていた。全長は39.8メートル、深さ11メートルだった。
 劉氏は、長い傾斜墓道と両壁の階段は魏晋時代の墓の等級を示すとし「7段の階段と12の柱穴から、M1墓は皇帝陵に次ぐ等級であることを説明している」と述べた。

魏晋時代の高位者家族墓地を発見 中国河南省洛陽市
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魏晋時代の高位者家族墓地出土の鳳鳥文骨耳璫(じとう、耳飾り)。(資料写真、洛陽=新華社配信)
 いずれの墓も幾度となく盗掘を受けたが、陶器や青磁器、銅器、骨器、玉器、金器、貨幣などの200点余りが出土。珍しい器物も含まれており、魏晋時代の埋葬習慣を研究する上で新たな資料となる。
 劉氏は「中でもM1墓出土の象牙漆器は初めての発見で、精巧な細工からみて被葬者は特別な身分だったことを示している」と語った。

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魏晋時代の高位者家族墓地出土の象牙漆器。(資料写真、洛陽=新華社配信)
 墓の盛り土からは二つの残碑も見つかった。表面は著しく風化し、被葬者の氏名や生没年の記載も確認できなかったが、楊駿(よう・しゅん、西晋の権臣)の謀反・挙兵という歴史事件や被葬者の門弟や属吏に関する情報が記されており、重要な手掛かりとなる。
 劉氏は「現時点で被葬者が山西省太原の出身であることは確定できる。誰なのかについてはさらに研究を進める必要がある」と語った。(記者/桂娟、袁月明)