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秦の始皇帝陵の発掘調査 1号副葬墓で大きな発見 中国

【1月26日 CGTN Japanese】中国西部、陝西省西安市の秦の兵馬俑などから構成される秦始皇帝陵博物院が26日に明らかにしたところによると、同博物院は2011年から秦の始皇帝陵の外城の西側でおこなってきた考古学調査で、これまでに東西方向に一列に並ぶ大・中型の墓9基を発見しました。うち、1号墓の発掘調査を2013年から続けており、現時点では墓道や墓室、三つの車馬副葬坑の発掘がほぼ完了し、大きな成果を得ているということです。

 

 1号墓は秦の始皇帝陵の外城から西へ約440メートル離れた場所に位置し、上から見れば「中」という字の形をしており、北向きで南と北の墓道および墓室の三つの部分から構成されています。墓道の両側には車馬副葬坑が三つ設けられています。

 

 墓の中からは大量の陶器、銅器、玉器、鉄器および金・銀製の小型の明器(死後の世界で使う器具として、死者と共に墓に納めた器物)などが出土しています。

 

 そのうちの一つ、金舞袖俑は、幅8センチ、高さ7.5センチで、笑顔を浮かべ、生き生きとしたイメージを持つ極めて優れた芸術作品です。造形の異なるこれら金属器物のイメージの多くは初めて世に出るもので、小さいサイズの音楽舞踊百戯(雑技)俑と動物の塑像などの組み合わせ形式で副葬するのが発見されたのは今回が初めてです。

 

 北の墓道では、轅(ながえ)が1本しかない木製の四輪車が発掘されました。車の全長は約7.2メートルで、四角いカラフルな屋根も付いています。屋根は東西の幅は2.6メートル、南北の長さは4.2メートルで、特に赤色が鮮やかで、保存状態は良好です。

 

 考古学者は、「1号墓はこれまで発掘された中で最も規模が大きく、等級が最も高く、最も良く保存されている秦代の高級貴族の墓であり、秦代の高級貴族の葬儀制度、さらには中国古代の皇帝陵に関する制度を研究する上で極めて価値のある資料となる」との見方を示しています。