中共中央弁公庁と国務院弁公庁は今年1月31日、「ジャイアントパンダ国家公園体制試行方案」を正式に発表した。同案によると、四川・陝西・甘粛3省は、パンダ国家公園の建設試行事業を共同で推進する計画で、陝西省は秦嶺片区における建設を担当する。同省発展・改革委員会によると、陝西省は国家公園体制試行事業に全面的に着手し、準備機関をすでに立ち上げており、試行事業の各種任務を着実に推進していく構え。このほか、中央予算の資金4千万元(約6億7千万円)が、パンダ国家公園インフラ・保護施設の建設に運用される。央視網が伝えた。
陝西省には現在、中国の野生パンダ総数の18.5%にあたる345頭の野生パンダが生息しており、地理緯度と個体群密度の高さではいずれも全国トップ。パンダ国家公園建設計画によると、国家公園内の野生パンダ数は計1614頭に上り、地域別内訳は、四川1205頭、陝西298頭、甘粛111頭。陝西省のパンダ国家公園は、宝鶏市の太白県・眉県、漢中市の仏坪県・留■(■は土へんに貝)県・洋県、西安市の周至県・戸県、安康市の寧陝県と、4市8県に及ぶ。(編集KM)