2017年7月9日、陝西省の宝鶏と甘粛省の蘭州を結ぶ宝蘭高速鉄道が営業運転を開始した。中国新聞社が伝えた。
宝蘭高速鉄道は2012年末に工事が始まり、今年3月より開業に向けたテストが行われてきた。全長は401キロメートルで、8つの駅が設けられている。従来は最短でも5時間28分かかっていた宝鶏-蘭州間が2時間ほどで結ばれることになる。
また、国家中長期鉄道網計画の「八縦八横」高速鉄道網においても、北西地域と中部、東部地域を結ぶ主なルートとして大きな役割を担っている。開通によって北西地域が全国高速鉄道網に完全に組み込まれたほか、蘭州が北京、上海、広州まで9~11時間と半日足らずで行ける交通圏内に入った。
宝蘭高速鉄道で使用されるCRH5G型列車は低温、高温、多湿、高原、砂塵、紫外線などさまざまな気候を持つ地域の走行を想定したグレードアップタイプで、零下40度の極寒条件下でも走行できるという。設計走行時速は250キロメートル。9つの重要技術と10の関連技術の自主化率、国産化率が90%以上という、中国が知財権を持つ列車だとしている。(翻訳・編集/川尻)