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日中でトキ保護 命の限り 羽咋・村本さん 中国でも名誉会長に任命

六十年余りにわたりトキの保護や野生復帰のための活動を続けている羽咋市上中山町の村本義雄さん(92)が、中国陝西省の洋県朱鷺愛鳥協会の名誉会長に任命され、同省林業庁から任命証が届いた。村本さんはNPO法人日本中国朱鷺保護協会の名誉会長を務めており、日中両国で保護関係団体の名誉会長に就いた。(小塚泉)

 村本さんは任命証を手に「私の年齢を知って任命しているのかな」と笑いながら、「トキの保護に携わって六十五年。彼らよりも長くトキに関わった実績があるし、絶滅させてしまった日本の経緯も知っている」と任命された意味を推し量った。名誉会長のもう一人には、村本さんと親交が深い常秀雲・前陝西省野生動物保護協会副秘書長が選ばれた。

 陝西省洋県では、一九八一年の五月二十三日に七羽のトキが発見された。今年の同じ日の現地の新聞が同封され、三十六年間で二千二百羽まで増えたことが紹介されている。

 洋県朱鷺愛鳥協会は二〇〇九年に設立。会長に新たに、現地の元村長が就いたことに、村本さんは「親の世代がやってきたことをよく見て継いでいる」と高く評価した。

 村本さんは「機会があれば現地へ行って、農薬を使わずにトキがすむ環境を守ってきた農民の功績をたたえ、将来にわたってトキの数が減らないように一層奮闘してもらえるように話をしたい。命のある間は期待に沿いたい」と意気込みを語った。