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紀元前・漢皇帝陵を崩してレンガ作る会社 偉大なる祖先をまるで無視、会長は共産党現地幹部

14日付北京晨報によると、前漢元帝を葬った陵墓の「渭陵」が崩されて、レンガの材料に使われていたことがわかった。作業員のひとりは「土を買ってきたんは、割にあわないから」と説明したという。

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 元帝前漢の第10代皇帝。在位は紀元前48-同33年だ。元帝を葬った渭陵は現在から2000年以上も前に作られた文化財ということになる。さらに「漢」と言えば、中国で初めて成立した、大規模領土を持ち、かつ長期にわたって存続した帝国だ。「漢」の国号が中国や中国文明を示す「代名詞」のひとつであることは「漢字」という文字の呼称でもわかる。

 そんな「悠久の歴史」と「偉大なる祖先」の栄光の証(あかし)も、目先の利益の前には“物の数”ではないようだ。

 渭陵は陝西省咸陽市の郊外にある。渭陵を崩して土を使っていたのは1976年に創業し、レンガ生産では咸陽市で最大の建材製造会社だ。同社は当初、敷地の北側から東に向かって黄土を削り取って使っていた。ところがその後、北東方向に削り始め、渭陵に到達してもそのまま黄土を削り取り続けてきたという。

 問題を初めて明らかにしたのは、北京市内に住む文化財愛好家で、6月に撮影された衛星写真を詳細に見て「渭陵が蚕食された」ことに気づいたという。

 事態を知った咸陽市は7月2日付で建材製造会社に対し、渭陵からの土採取を禁止する要命じた。しかし同社はその後も土採取をやめなかったと見られる。「渭陵の蚕食」に最初に気付いた愛好家によると、9月12日から10月9日の間に、渭陵がさらに1000平方メートル以上、崩されたという。

 北京晨報が12月10日に取材したところ、現場で働いていた作業員は「黄土を買ったら、材料費に輸送費が加わって、全く割に合わない」と説明。さらに渭陵から取った土について「質の良いレンガができます」、「土の質は全く問題ありません」と説明したという。

 渭陵は全国重点文物保護単位(全国重点保護文化財)に指定されている。そのため当局は土の削り取りを禁止するこができる。ところが、「建築によって文化財を破壊した場合」には法による処罰が可能だが、目的が「レンガ製造のため」の場合には処罰規定がないという。

  なお、渭陵を崩した董事長(会長)は、地元の村の共産党支部の(書記)。業界団体の副理事長でもある。1949年生まれで、「共和国と同じ歳の者として、高い理想を持つ共産党員となり、困難に対して奮闘する志を持ち、勇猛なる開拓刷新を行い、積極的に中国の特色ある社会主義建設の時代の流れに身を捧げてきた」と紹介されている。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)

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