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洛陽市、デジタル古都を建設

河南省洛陽市で、観光客が夜のとばりが降りた世界文化遺産竜門石窟を観賞する(2021年2月25日撮影)。(c)People’s Daily/黄政偉
【4月19日 People’s Daily】中国河南省(Henan)西部にある洛陽市(Luoyang)は千年の古都であり、歴史上では十数の王朝が洛陽を都にした。昨年11月、洛陽で行われた「一帯一路(Belt and Road)」デジタル貿易発展及び国際協力論壇で、洛陽は歴史文化資源を十分に活かして文化的価値を掘り起こし、洛陽の古い下町を起点として、世界的な文化交流ネットワークプラットフォームを築くべきだと専門家が提言した。

 洛陽の古い下町は歴史的文化資源が豊富で、まさに「文化消費は新たな基幹産業となっている」と言える。同地域の委員書記である牛剛(Niu Gang)氏が言うには、近年、下町は洛陽を国際文化観光都市にしようと積極的に協力しており、伝統の保護に立脚して、質の高い古都を築こうとしている。また、文化と観光の融合を重視し、「旅行+演芸+クリエイト+展覧会+ビッグデータ」に力を入れる。5G・ビッグデータ・モノのインターネット(IoT)・VR技術などで、無形文化遺産の展示や宿泊体験、文化的クリエイトなどが発展するシステムを最適化し、文化と観光が融合した新業態・新ブランド・新モデルの育成を加速させる。

 洛陽の下町では、スマート化が加速している。現在、スマート総合コマンドセンター全電子化セルフサービス区が建設されており、インターネットとデリバリーを使って、最速2時間で営業許可の印刷や公印の刻印、銀行口座の開設など多彩な業務ができるようになる。フロントでの統一受理を行い、バックヤードで分類して承認し、統一された窓口で受け取りを行う「窓口の一本化」モデルの広まりで、市民の便宜性が増し、「デジタルの恩恵」を実感できるようになっている。

 また、洛陽市は「インターネット+スマート観光」を推し進めている。2020年牡丹祭りでは、竜門石窟景観区が初めて「デジタル竜門」を打ち出した。VR技術の力を借り、人々が家に居ながらにして竜門石窟を漫遊できるようになった。目下、「デジタル隋唐洛陽」「デジタル大運河」など、景観区のデジタル版が建設中である。2020年12月、第9回世界旅行機関旅行の持続可能な発展中国観測点の年会で、洛陽は「文化財活用及びスマート旅行最優秀賞」を受賞した。

 中国人民大学(Renmin University of China)の金元浦(Jin Yuanpu)教授は、「文化産業の発展は必ずクリエイティブな方向に向かい、それが高次の段階に進むには、新しい条件の下で統一的な計画や強調、システム変革など分野を跨いだ融合を実現することが必要なのです」と語る。

 2020年、洛陽下町は古都のナイトライフ観光ブランドを確立しようとしており、文化・観光・プレイスポット・グルメ・宿泊・ショッピングなどが一体となった総合性を持ち、スマート化されたエリアを建設し、洛陽をホットスポットにするモデルである。また洛邑古城はビッグデータによる旅行管理モデルを完成させつつある。これはビッグデータを通して旅行客のデータ通信量や商店の運営、公共サービス、相談や苦情など、旅行の総合的な情報を分析し、観光エリアの秩序ある健全な発展を促すというものである。(c)People’s Daily/AFPBB News