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中国、春節にあわせて「虹彩認証システム」導入加速、西安国際空港や主要都市の鉄道駅

中国、春節にあわせて「虹彩認証システム」導入加速、西安国際空港や主要都市の鉄道駅

中国のセキュリティ

2018/02/23

中国では昨年来、国有四大銀行のATMや、杭州市のホテル、北京市の大学やマンションなどで虹彩認証の導入を進めていた。2018年の春節交通機関を中心に導入は加速した。西安の「渭南新聞網」、経済サイト「金融界」などさまざまなメディアが伝えている。以下、詳しい記述のある西安の国際空港と、長沙南駅について見てみよう。

西安咸陽国際空港

中国経済,セキュリティ

(画像=PIXTA)

春節のピークを目前にした2月上旬、西安咸陽国際空港ターミナル2には、北京旅行に出発しようとしている西安の少女、倪さんの姿があった。彼女はかなり前に、オンライン上でチェックインを済ませ、専用QRコードを生成させていた。安全検査場で、彼女は身分証とそのQRコードを提示し、虹彩識別装置ゲートの前に立った。そして6秒後に通過した。次は搭乗口だ。虹彩認証はここで真価を発揮する。もはや何も提示する必要はないのである。ゲートをくぐるだけで1秒もかからない。空港保安職員の話によれば、この方式で確実に効率は上がった、1日2000人の処理が可能になったという。

ただし、これには注意が必要だ。乗客の大部分は、荷物を預けるために列に並ぶ。依然として紙のボーディングパスを受取る人も多い。まだ一部の人たちの効率が上がっただけである。

空港当局も、オンラインチェックインの浸透には、もう一段の時間が必要と認めている。また直前に搭乗便を決める、多忙なビジネス旅客にも適用は難しい。

まず、西部機場集団の微信公衆号「暢想旅行」にアクセスする。そして少なくとも2時間前までにオンラインチェックインを済ませ、専用QRコードを生成させておかなければならない。

しかし多くの乗客の利用可能な“敏捷モデル”が登場したことは間違いない。ペーパーレス化、スピード化に向けた第一歩を踏み出したのだ。

高速鉄道・長沙南駅

長沙市は人口743万2000人を要する湖南省省都である。2月上旬その長沙南駅に、虹彩認証システムが採用された。乗客は虹彩認証を済ませると、すぐにプラットフォームに出ることが可能になった。

従来の中国の鉄道駅では、まず入場するためにキップを提示し、荷物をX線装置に通す。その後待合室で長時間待つ。そして、切符にスタンプを押す形式の最終改札が始まるのは、発車の直前である。その間プラットフォームには出入りできなかった。

長沙南駅の虹彩識別システムは、2重の改札口を通る。第一のそれには、右側にスキャン装置がある。乗客は、切符と身分証をスキャンする。第二の改札では右側上方に虹彩測定装置がある。ここで第一改札の情報と照合する。これが済めばあとは自由だ。記者の観測では一人6秒ほどで通過していたという。

このシステムは北京、上海、広州、鄭州西安、太原、武漢、長沙、南昌、佛山、瀋陽長春などかなり多くの大都市に導入された。