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涇川王母宮

涇川王母宮

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王母宮は甘肅省涇川県の西1㎞の回山の山頂にある。王母宮は西漢の元封2年に創設され、宋代と明代に再建されたが、清の同治3年に戦火のため焼けてしまった。1992年、当地の政府が文化を広め,観光業を発展させるため、民間から資金を調達し、この地を整備した。正殿である西王母宮殿の左側には三皇殿や周の穆王殿が、右には五帝殿や漢の武帝殿がある。王母宮は東向きで,天池を背にしている。左には涇川が流れ、右には汭河がめぐり、瑶池を抱いているようである。二本の河は山の裾野で交わり、山を巡って流れている。天門,瑶池のわきの二天門から穏かな坂を登ると、王母宮に着く。回山はまるで美しいピラミッドのように,涇川汭河の辺りに毅然と立ちすくんでいる。王母宮は西王母の誕生地であり、祖廟の存在するところである。1992年、西王母の霊がこの地に現れたため、1999年国際アジア民俗学界と中国民俗学界は「国家重点民俗文化景観区」という称号を与えた。主神西王母は、王母娘娘とも呼ばれ、道教では仙女の筆頭で、不老不死の薬を持っていたが嫦娥にこっそり飲まれ,月に逃げられたという故事がある。また、三千年に一度だけ実がなる蟠桃も持ち、これを食べると長生きし、若い返るともいわれる。周の穆王、漢の武帝はかつて、ここに参拝し西王母に拝謁し、はるか五帝の時代には、西王母は使者を派遣して蚩尤族と戦った皇帝を助け、黄河流域の統一に大きな役割りを果たしたとされている。