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秦嶺山脈に千年の時を刻む古建築群、張良廟を探訪

 

【8月9日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)漢中市(Hanzhong)、秦嶺山脈南側の紫柏山の麓に後漢末期に創建された漢張留侯祠がある。通称「張良廟」と呼ばれる。漢王朝の建国に功績のあった張良(Zhang Liang)を祭る廟としては国内で規模が最も大きく、保存状態が良いことで知られる。

 

 張良は、漢の高祖劉邦(Liu Bang)の建国を軍師として支えた。漢張留侯祠は張良の10代目子孫とされる漢中王張魯(Zhang Lu)が祖先の功績と徳行を称えるため建立した。その後も再建と拡張を重ね、徐々に現在の規模となった。1800年以上の歴史を持つ。

 

 

 同市留壩(Liuba)県の県城(県政府所在地)から北西に13キロ離れた廟台子村にあり、紫柏山、鳳凰山青竜山、葦陀山、柴関嶺の五つの山に囲まれ、紫金河と葦陀河という二つの川に挟まれた地に建つ。建築面積は6312・38平方メートル。

 

 敷地内には殿や堂、閣、亭、廊、榭(しゃ)などの古建築のほか、摩崖石刻50カ所,石碑42基、楹聯(えいれん、建物の柱に掛ける対句)48幅、錦匾(きんへん、称賛の言葉を記した絹製の小旗)53枚があり、所蔵文化財は181点(組)を数える。中国の古代建築群の中でもひときわまばゆい輝きを放っており、秦漢時代の歴史を研究のための貴重な文化遺産となっている。

 

 古建築群は大殿院を中心に放射状に広がり、各建物が順番に配置されており、南北に設けられた花園と竹林が互いを引き立てている。北方の宮殿建築と南方の園林建築を融合させた巧みな配置と厳格な構造は、中国北西部の古建築群の手本と呼ぶのにふさわしい。(c)Xinhua News/AFPBB News